「そうですか?」
「たぬきの置物とバッテリー切れのスマホとハシビロコウをかけ合わせたくらい静かです」
これまた微妙な……真面目に言っているのかボケているのか、どっちつかずなんだが。
心の中では思ったが、口にはしなかった。
あれだな、もともとの体調不良と、地味に思いプリントによる疲労の相乗効果だ。やっぱり1:1にすればよかった。
「ほら、私が精一杯ボケても無反応じゃないですか。いつからそんなひどい人間に成り下がったんですか?」
それとも――、と委員長は目を細める。もしや、バレて……?
「単刀直入に聞きますけど、篠――」
「はーるーっ!」
バシッと。それからバサッという音が続いて聞こえた。
視界が真っ白になるくらいの強さで背中が叩かれ、つんのめりそうになった。
すぐに体勢を立て直したが、ときすでに遅し。プリントの束は崩れ、床に散乱した。



