鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

「アキちゃんも大変ろうね。2人とも、今日は来てくれてありがとう。」


「いえ、家に入らせてもらってこちらこそお礼がしたいです。」

「そうです!」

凛はハルのお母さんを気遣うように言葉を発した。

大変だろうねという言葉がずっと頭の中でぐるぐる回っている。


なんで大変だと思われたんだろう。


私がハルの記憶がないのにハルの思い出巡りをしているから?


考えても、分からないかも。と気持ちを切り替えた。


「どうぞー!ゆっくりしてってね。」

「あっ。「ありがとうございます!」」


2人で顔を見合わせてクスッと笑う。

ありがとうございます!が被った。嬉しいな。



「一旦抜けるわねー!」

「あっはい!」

「頑張ってください!」


「さて、本題に行くね。」


「うん。……いたっ!」

「アキ!?大丈夫?」

「だ、大丈夫じゃない!」


「え?どうしよ……。」

頭が、痛い……!

何この痛み。尋常じゃない!


「一旦庭に出させてもらおっか。」


凛に肩と背中を支えてもらいながら、ガラスのドアを通った。

「深呼吸、しよっか。」

「すぅっ……。ごぼっごほっ!」

「やばい。え?アキ!」

私は意識を手放した。