鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

「えっ?……アキ。」

「え?凛?」

待ってよ……。アキ忘れてたよね、ハルのこと。


なんでもう、私だけじゃ無くなったっ……。


……私だけって何?


やっぱりそうだ。私、学校で、ハルのことを知っていて、友達だったのが、実質1人だったから、ちょっと優越感を抱いていたんだ……!


小学校の子は、だいたい受験に行ってしまった。

私は、ハルが受験できないから、どうせなら、ハルが起きた時に一緒の学校にと思って、公立の受験のいらない地元の中学校に行った。


アキは、それに着いてきてくれた。


私、最低……。


アキ、私は、ハルのことが好きだよ。でもこれは叶わない恋だから。私は、2人が付き合うことを望んでいる。


……はずなんだよ!


アキ大丈夫なの?

1回覚えてるか聞いた時、頭痛になってたよね。熱出したよね。


本当に、大丈夫なの?

ハルのこと思い出したの?


ハルのことは、聞かないようにしよう。

学校で聞いてきたのも、きっとお母さんに教えて貰ったんだ。


「アキ、どうしてここに?」


「うーんと……。」

はぐらかしてくるアキ。心配で、心配でたまらない。

もういっその事聞いた方がいいのだろうな。

「ごめん、もう聞かせて。

……ハルのこと、思い出したの?」


ちょっと言葉選びを間違えたのかもしれない。でも、できるだけ優しく言ったつもり。


「思い出すには、ちょっと時間かかりそう。」

そう、だよね。


「やっぱそうだよね。」

お母さんにきっと聞いたんだ。そう。でも、不安は、拭えない。


「ねぇ、信じて貰えないかもだけど、聞いて。」


「ん?どうした?」

でもハルのこと、ちょっと思い出したよ。とか、お母さんから聞いたの。とか、ハルのお母さんが教えてくれた。とかかな?

色々想像したけれど、その言葉は、想像していなかった言葉だった。


「私、ハルとしゃべったの。」


「えっ?」

思わず思考が停止してしまった。