鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜



そして昼休み。

私はハルを呼びにハルの席の前まで行った。


でも……うん。人多すぎ。

他クラスからも人来てるし……。


この学校って他のクラスにはいること許可されてたっけ?



まぁいいや。

ある子がとても高い声で言った。

「ハルくん学校分からないでしょー?私案内してあげるよ!」


その子につられて私も!私も!じゃあ俺も!と聞こえてくる。

えぇ、私もう約束してたのに……それが無くなるのはいや、だな。


「ごめん。俺約束してて。」


最近のハルは、鏡の世界のハルじゃない。


鏡の世界の記憶が無いから、性格は元のまんまってことか……。


私はどんなハルでも好き。だって結局は同じ『ハル』だもん。

周りの人が「ええー」と声を漏らしている。


「あっ、アキいるじゃん。」


「あっ、ハル!行こ?」


「うん……そうだね?」


私はとにかく周りの声を気にせずに歩いた。

え!あれハルくんとアキちゃんじゃない?


ほんとだー!

もしかして、付き合ってるのかな?


そんな声が後を絶たない。


男子と女子って関わったら結構な確率で恋愛的に見られるよな……。

ほんとうは嬉しいけど、ハルはどう思ってるんだろう。

と思いながら、理科室に行く時に説明した場所を静かに歩く。



「ハル、ここからだね。あそこは、2年生の教室で───」