鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜


2人だけで歩く廊下は静かだった。


「あそこの角を曲がると音楽室ね」


「そして、ことまま真っ直ぐ進むと理科室があるの。」


ハルはなんとかして頭に入れようとしているのか、私の言ったことを繰り返している。


その姿は可愛くて思わず笑ってしまった。


ハルはポカンとしている。


「ふふっ、ごめん。ごめんね?なんでもないよ。」


「えーとそれを腹を抱えて笑ってる人に言って欲しくないかな……?」


「そうだね?」


私の笑いも落ち着いてきて、理科室に着いた。


この時間が終わってしまうのが少し早く感じているけど、しょうがないから。


理科室に入った。そうしたら番号順の席なのでそこに座った。


ハルとは離れているから少し寂しい。


「ねぇ、ハルくんとアキってどんな関係なの?」


それは私の後ろの番号の子が投げかけてきた質問だった。


えっと……幼なじみだけど……。


「幼なじみだよっ!」


「えー、幼なじみ?本当にそれで留まる関係?」


その子の言っている言葉が最初はわからなかったけど、段々と、

『付き合ってるんじゃないの』

って言ってる事の遠回しだと気づいて、顔がカアッと赤くなっていく。


「そ、そんなこと……」


「おーけー。なるほどねぇ」


その子は何故か私の反応を見て楽しんでいた。


そんな質問してこないで!