鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜



私のせいで巻き込んでしまった人だから。


「おはよ……。」



ハルが少し寝癖がついたまま入ってきた。


ハル……。昔から寝癖いつも凄かったもんね……。


みんなからチラホラと『可愛い』って声が聞こえてくる。


私は少し怒ってしまっていた。

ハルは私のハルなのに……。


え?私のってなんだろう。


ハルは……ものではないのに。



ハルは……凛のことが好きなのに。


私はハルのこと好きだから……。


でも私のものではない。好きだからと言って、ものにしていいわけでは無い。



「凛、アキおはよ」


「おはよー、ハル」


「お、おはよハル」


少しぎこちなくなっちゃった……。


「なぁケーキ美味かった?」


「え?あー……まだ食べれてないかも。」

「そっかじゃあ明日感想待ってるな?」


「……うん。」



そう言ってハルは椅子に座った。


待ってるな……か。明日も話してくれるのかな……?


普通に嬉しい。


「アキ、ハルの家行ったの?」


その時にはまだ混乱している凛が話しかけてくれていたのだった。