鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

私と医者は廊下に出た。


「あの……ハルが私の親友の記憶を失っていて……。」


「では、検査してみます。」


「こんにちは凛ちゃん。すみません、話に介入してしまって。」


あっハルのお母さんだ。

「検査お願いします。」


「あっ、はい。では私は行きますね。」


私はハルのお母さんと一緒にソファに座った。


「ごめんね凛ちゃん、ハルのことで心配かけちゃって。」


「いえ、心配など。でも、アキの記憶が失われていると言うことを考えるとゾクゾクします。」


「そう、ね。今日はもう4時だわ。中学生だからといって、暗くなってから歩くのは危ないから、もう帰りましょ?」

私は買えるように促された。

たしかに、冬は日が沈むのが早い。

お母さんには事情を言ったけれど、自分の部屋で、ゆっくり考えたいかもしれない。


「そう、ですね。じゃあまたきます。」

「はい。じゃあまたね。」


私は手を振ってお辞儀をしてからはなれた。