鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

<Sideアキ>


私は病院に来ていた。


ハルの病室、広い。


毎回同じような感想だけど、でもやっぱり、凛が入れてるであろう花が綺麗。

こんな綺麗な花ハルは貰って嬉しいだろうな。

ハル、私たちって幼なじみだったから、なんだかあってたような気もしてたし、話してて知ってたような言葉使いをしちゃってたね。

いくら記憶にロックをかけていても、そこは変えられなかったよね。


今思い出そうとしたら、毎日毎日が宝物で、楽しかった。


今は話せないけどもう話せる準備は整っているんだから……。


早くやらなきゃいけない。


ハル、この世界に戻ってきて……!


私は願いをこめた。


でもハルが目を動かした気がした。

えっ……?





う、そ。



もう戻ってきてくれるっていうの……!

「んっ……」


ハルの小さい声が聞こえた気がした。


私は一応椅子に座っているけれど、ハルの様子に夢中だ。


ハルは……!大好き。


目を開けた。


私は嬉しくて、嬉しくて、どうしようもなかった。


ハルとはあの神社を合わせなければ2年会っていなかった。



そりゃあ嬉しいよ……!

でも私は対応の仕方が分からなかった。


でも、だから、ナースコールを押した。

でもハルは何かを言おうとした。


なんだろう。

耳をすますと、

「だ、れ?」


という言葉だった。



…………え?


でもすぐに他の人が入ってきた。


私はハルに何も聞けないまま、離れることになってしまった。