鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜



一通り遊んでいく中で、鬼ごっこをしようという話になった。


「出さなきゃ負けだよ最初はグージャンケンポン!」


ハルがグー凛もグー、私だけチョキ!

あらららら私が鬼だ……!


「何鬼にするー?」

ハルの声に私と凛は悩み始めた。


私は色鬼、氷鬼、
とかかな……やっぱり王道が安心してできる。



「俺は……隠れ鬼がいい!」


「じゃあ隠れ鬼にしよっか!」


「そうだね!」

凛の言葉に反応した。

「じゃあ30秒数えるから!」

そう言って、いちから数え始める。


「いーち、にーい、さーん、よーん、ごーお、ろーく、しーち、はーち、きゅーう、じゅーう…………にじゅきゅ、さんじゅ!どこにいるかなー?」


木の裏を見てみる。


いない。

岩の上近くとかは?


いない。


あっ!神社の階段にいるかも!



「あ!ハル、いたー!」


「げ、見つかった……。」


「まて!」


ハルが階段に座っていたのを立つと……そのままバランスを崩して……


「あっ!」


「ハルー!」


『どん!ゴロゴロゴロ……』


「ハ、ハル……」


階段の下に落ちてしまったハルは頭とかから血を流している。


「2人とも!何かあったー?」


そう言って、広場から出てきた凛は絶句している。


あまりにも悲惨な現場すぎて。


「あっ、ハル………………!」



私は自分を責めた、そこ、危ないよとでも言っていれば。


気を付けてとでも言っていれば。


ハルはこんな状況にならなかったんじゃないか。



凛は持っていたスマホで119に連絡している。



でもそんなこと見えていなくって、
混乱していて、
しゃがんでいて……


ハルのことを忘れた。


ハルを思い出すのが辛くて、

頭が痛くなって、

少し吐き気もして、


思い出せなくなった。