そして座る。
「ハル、アキちゃんが、動いている。ハルを救うために。それで釈放も早めることができた。」
「アキ……。」
「はぁ、結構無謀な方法を伝えたんだな。」
「しょうがないですよ。」
「そーだな。どの条件でも思い出の場所と記憶が必要だ。」
「です。アキは記憶を失っているのにさらにその状態で記憶が必要とか終わってます。」
「よくその状態で生きる希望を見失わなかったな。」
そうだ。俺はアキに会うため。凛、はると、ほかの友達、そして母さんに会うため。生きる希望を見失わなかった。
現実に戻って、生活を送りたかった。
「ちなみに、アキちゃんの部屋の鏡から、この世界は繋げられなくなった。」
「え?嘘。」
俺のプランでは、アキの鏡から、必要な情報を伝えるはずだったのに。
「アキちゃんがハルを救うまであと数日、数週間といったところだろう。」
「あと数日か。」
「ちなみにあと2つの条件を達成できていない。」
「ふーん。それは?」
アキなら大丈夫なはず。ってアキがやる気を出してくれただけでも奇跡は起こっている。そんな奇跡を何発も連発させなきゃ行けないなんて。
この制度おかしくないか?
「ハルとの全ての記憶、そして思い出の場所。」
「うん。…………え?」
嘘だろ嘘だろ。
全ての記憶までいるのかよ。
そんなの無理に……。
「希望を失うなよ。俺ももう時期この世界からもいなくなる。俺の役目は、お前を向こうの世界に戻すことだ。」
希望は、失えない。

