鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

<Sideハル>


「ハル、釈放だ。カフェで話そう。」


俺、ハルは生死の間の世界の刑務所のようなところから、解放、釈放される。


でも、それは1週間早まったものだった。

父さんは、牢屋の鍵をあけ、扉を開いてくれた。

「父さん、ありがとう。話って?」


「それはな、アキちゃんについてだ。」

……アキ。


「わかった。」

俺は牢屋から出て、父さんと会話しはじめた。


「ひとついい?」

「なんだ?」


「なんで俺の釈放が1週間早まったんだ?」

「まぁまぁ、それも話す。」


俺は父さんが少し嫌いだった。

母さんを置いて、ひとりで死んでしまうなんて。それは、少し許せなかった。



まぁ、この世界について、教えてくれたのも父さんだし。もう、なんにも言えなくなってしまったけど。


俺たちは刑務所のような建物を出た。

この建物は、生死の間の世界のルールを破った者が入れられる場所。


俺の場合は、本当にだめなことをしてしまったが、父さんが話し合って、罪を軽くしてくれたらしい。

俺たちは1駅くらい離れたカフェに入った。

電車を使って。運転手がいないのに動いているのは、少し見ていて気持ち悪い。