鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜


あっ……なんか川に溺れた時に助けてくれたようなって人って……



ハル?



納得。


好きな人との思い出なんて、思い出したいに決まってる。


思い出せないのかな……。





「すいません!ボールこっち行っちゃったみたいで……。」



あ、なんかこっち見てきたかもしれない男の子たちだ。




「えっと……。ごめんなさい!私、取り逃してしまって……。」



ごめんね。ほんとに。


「凛のせいじゃないんで。……というかあなたたち、
意図的にこっちにボールを転がしましたよね。」


え!?意図的……?


「いゃー。そんなことありませんよ。」


だ、だよね。ボールを転がしてなんの意味もないんだもん。


「見ましたよ。話し合ってこっちまでボールを転がしていた。まぁ今は真相までたどり着かなくていいけど、さすがにこのようなことはしないで。」


凛……。やっぱ凛には私には無い強さがある。

あの男の子たちは、背も高く、私たちよりも年齢は上なはず……。


それでも怯まずに言いたいことを言える……。

そんな凛が好きだなぁ。