鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜


「はーい!」


あと1匹、パンダは見ちゃったけど、他のとっておきは凛とみたいな……。だから…。


風船かな!


「ハル、動物さんの風船買いに行くよ!」


「え?風船?動物じゃないの?」



「凛と見るんだよ!」

「あー。だな。」


また、ハルに手を掴まれた。


やっぱ、ハルのこと、好きだなぁ。


私たちは、たくさんの風船を持って歩いてる人を見つけた。


「えっと!パンダさんください!で、あとうさぎちゃん!ハルは?」


「えっと……僕はいらないかな。」

「じゃあ、パンダさんとうさぎちゃん。だね。六百円です。」

「えっと、僕が出すね。後で貰うから。」


「おっじゃあ先に風船渡しちゃうね。お金、探すの大変だよね。」


あのキャストさん。私たちに目線を合わしてくれてる。


優しい……。



「お兄さん!風船ありがとう!あと、中腰させちゃってごめんね!」


「ふふっ。いいよー。」


私は風船を買ったことにはしゃいでいて、ふたつ持ちながら、クルクルクルクルクルクルクルクル。とした。

でも、それが終わった時、目は回って、前にハルはいなくって……。


え?ハルもう前進んじゃった?


って思った。だから、私もハルを追いかけるように、前に向かって歩いていった。