鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

そう思った瞬間。


い、息が苦しい……。

あまりに苦しい。


私は胸を押さえた。



「凛、はると……。」


「どうした。え。だいじょぶか!」

凛は今混乱してるはずなのに……。

「ヒューヒュー。」

私が過呼吸みたいな症状を起こすなんて。


「あ、アキ!ねぇ、い、きをはくの。だ、いじょ、うぶ。」



息をはく……。

「ふー。ふー。ゴホッ。」


今の症状は、思い出を思い出す時の症状……?




でも、今思い出は思い出していない。


ということは、普通におこった症状……?


私過呼吸なんてなったこと…。

「ヒューヒュー。」


息、吐かなきゃ。


「ふー。はー。」


落ち着いてきた。

「ごめんね。心配かけちゃったね。」


「「だいじょうぶ?」」

この、声を揃えて言葉を発するふたりは、お似合いじゃないかな。


……ハルはアキが好きだっていうのに。


自分の都合のいいようにしてるだけじゃん。


なんだか、変な感じ。


幼い頃のハルとアキとの動物園。