鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

「はると。わ、たし、ね。いっ、か、い。」

「うん。」

「ゆ、誘拐、され、かけた、ことがあってね。」

えっ……。ゆ、誘拐……。
知らない。

別に、親友だから、何もかも知りたいみたいなそんな感じじゃないよ。

でも、そんなことあったなら、私に頼って欲しかった。



「その、時から、知、らない人に、肩叩、かれたり、後ろか、らなんか来る、とな、んにもできなくて……。」


あっ……私、後ろから「誰でしょ」ってやった時、とてつもなく動揺してた……。

今謝りたい。

今じゃ遅いかもしれない。

でも謝りたい。知らずにそんなことしてごめんねって。

「怖かったな。」


「うん……。」



「そのトラウマは消えないかもしれないけど。俺は学校が違くても、友達として、そばにいるから。」


はるとと会って、思ったことがある。

はるとって意外と芯がしっかりしてるなって。

少しおふざけキャラで、なんかチャラそうっていうのが第一印象だった。

でも、ちゃんと自分の考えを持っていて、まっすぐ。

今さっきのはるとの言葉、結構かっこよかった。



「あ、あ、。」


「あがどうした。」

「ありがと。」



やっぱ思うんだよね。


凛ってツンデレじゃない?