鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

「だ、誰。」

はるとの声じゃない。ましてやハルの声でもない。

じゃあ誰……。

「はぁ、やっと気づいた。なぁ、俺たちと、動物園回ろうぜ。」


どんどん凛の顔が青ざめていく。


「あっいいですよ。はるとも一緒に行きますね。」

凛知らない人と話せない性格だったっけ?あれ?

そんな性格じゃない気が……。


「はぁ、何ナンパされてんだ!」

え?ナンパ?……ってなんだっけ。



「ちっ。覚えとけよ!」

え?捨て台詞吐いて逃げてった。そんなに弱い腰でナンパってものはするんだ。


「大丈夫か!?変なことされなかったか!?」


「さ、されて、ない!」

「え!?凛。怖かったな。護衛で来たはずなのにごめんな。」


凛……。ナンパって物がどんなのか知らないけど、怖いものなんだろうなって思う。

私の対応間違ってたかな……。うん。絶対間違ってた。

なんかふたりの空気が作られてる。私がそこに入る隙はないみたいな……。