先生、あなたに逢えて幸せでした



玄関を出て、先生が鍵を閉め終わると同時に私の左手に温かい感触がしてビックリして顔を上げると先生が微笑みながら言った。



『手繋いで歩こう。由佳の家まで。少しでも側に居たい』




あまりに恥ずかし過ぎて私は頷くだけしか出来なかった。




先生は指と指をしっかり絡ませ、いわゆる「恋人繋ぎ」をしながら私が説明した道を歩き続けた。




二人で話しながら歩いているとあっと言う間に私の自宅に着いた。