『遅くなってごめんなさい。ここに来たら何かが変わりそうで…。迷ってたの。でも気付いたら足は先生のアパートに向け走ってた。』
「うん。そっか。来てくれただけで俺はうれしいよ」
そう言ってから笑った先生の笑顔は私の大好きな笑顔だった。
『先生?話しって何?』
そう言った私の声は微かに震えてた。
月明かりしかない部屋だけど目の前の先生の顔は暗くてもはっきり見える。
先生は真剣な顔で私の問いかけに答えた。
「この部屋で一緒に飯食って由佳の家まで送ってキスした日の事 覚えてるか?」
忘れるはずがない。あの素敵な思い出。
『忘れるはずないよ。きちんと覚えてるよ…』
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