先生、あなたに逢えて幸せでした



健太と付き合っててもこんな感情は生まれなかった。

胸が苦しくて、息も出来ないぐらい苦しい。


健太はいつも私を柔らかく優しく包み込み苦しい感情なんて一度もなかった。


暫くしてから、先生は腕の力を緩め私を部屋に入れた。


部屋に入れば帰れない。そう頭の中で分かっていたけど足は勝手に進みソファーの上に腰を下ろした。


部屋は月明かりしかなく薄ぐらい。


先生は電気をつける事なく私の前にひざまづきもう一度抱きしめた。


直ぐに先生は離れて私の目を見て何も話さない。


暫く見つめ合い先に口を開いたのは私だった。