由佳は友達との約束があるから帰ると言い、支度を始めた。



俺の幸せな時間はあと少し。



今まで生きて来て、こんなに心が満たされた時はない。




あいつがそばに居るだけで空気が優しく穏やかになる。




あいつが笑えば心が温まり俺まで微笑む。




いつの間にか俺はこんなにも要 由佳の事を好きになってたんだな…





だから、せめてもう少し居たい。



俺は由佳の家まであいつを歩いて送り届けた。