ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 なるほど……モテると色々タイヘンなんだな。


「目印にもなるしさ。あっ、いたー!」


 ユッキーがブンブン手をふる方向を見て、息が止まりそうになる。


「ごめん、お待たせ」

「八雲くん、ほんとにお面かぶってるんだ。わかりやすいねぇ」


 お、おお……!

 矢野さんも陽生さんも浴衣姿、すごく似合ってる!
 でも……、


「こ、こんばんはっ」


 虹架ちゃんの浴衣姿のかわいさは別格すぎる……!!

 いや、二人ともかわいいんだ。
 でも虹架ちゃんはトクベツっていうか、好きな子の浴衣姿って破壊力バツグンっていうか……!!

 とにかくかわいすぎる!


「三人とも浴衣似合ってるなー!」

「ほら晴真、なんとか言いなよ」

「えっ、えっ、えっと」

「三人ともかわいいね」


 八雲に取られたーー!!


「ありがとう〜。八雲くんもお面似合ってるよ」

「今日はなるべく外さないでね」

「わかった」

「花火上がるまでまだ時間あるしさ! なんか食いに行こうぜ!」

「ボク焼きそば食べたい」


 みんなでゾロゾロと屋台に向かう。
 俺は特大のため息をはいた。

 あーもー、こんなんでちゃんと言えるのかな。
 でも今日こそ伝えたい。

 虹架ちゃんのことが好きだ、って。