ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 今までだまってスイカを食べていた八雲が、急に口をはさむ。


「雷斗の実家、わかったかも」

「「「えぇーーーー!?」」」


 俺、ユッキー、ウッキーの大声が庭に響く。


『……え、本当に?』


 いつもはうるさい雷斗が、目を大きく見開いて八雲を見つめていた。
 八雲はこくん、とうなずく。


「それを言いたくて今日呼んだんだ」

「「「先に言えよ!!」」」


 相変わらず八雲はマイペースだな!


「ごめん」

「それで、どこなんだよ?」

「実は雷斗と出会った交差点で誰か亡くなったことがあるか、調べてみたんだ。そうしたら、一年前に中学生が亡くなったネットニュースがヒットしたんだよ」


 八雲がスマホで見せてくれたのは、一年前に中学一年生が交通事故で亡くなったというネットニュースの記事だった。

 現場の写真が一枚だけあり、それはあの交差点だった。


「ほんとだ! でも名前は載ってないな」

「じいちゃんに聞いてみたら、教えてくれた。息子を交通事故で亡くした夫婦がお参りに来てたって」

「マジで!? 名前は!?」

滝島(たきしま)さん」


 滝島……、それが雷斗の苗字ってこと?


『たきしま……』


 雷斗はポツンとつぶやいていた。
 何か思い出せたのか?


『オレの名前は、滝島雷斗……?』

「どうだ雷斗、思い出したか?」

『いや』


 ユッキーの問いに対して雷斗は首を横にふる。