コトドリ様

息子さんはこちらのことを疑っている様子もなく笑顔で「モンスターのカードゲーム!」と、教えてくれた。
「妙なことを自由研究にするのね? もういいかしら?」
「はい十分です! 失礼しました!」
私は深々と頭を下げてすぐに影山家から遠ざかろうとしたけれど、梢が私の体を押しのけて玄関に入り込んでしまった。
「ちょっと梢!?」
呼びかけても振り向きもせずに無断で影山さんの家に上がり込んで、まるで間取りを知っているような様子で二階への階段を見つけて駆け上がり始めた。
私ビックリしちゃって、でも梢をほっておけないから「ごめんなさい、失礼します」って声をかけて後を追いかけたの。