闇底の純愛




待つこと数分。バイクのけたたましい音が近づいてくる。

数はおよそ四十人。連中バイクをそこらに雑に止め、余裕たっぷりの足取りで京に近づいた。




「おいおいおいィ、なんだァ?オマエ。そこどいてくれよォ、オレらァ、その倉庫に用があんだ」


「ごめん、お話すんのも悪くないんだけど、ちょっと寝みぃからさ。ささっとかかってきて?」




京がナチュラルに煽ると、連中の額に一斉に青筋が浮き出る。


「あ"ぁ?」


「ほら、早く」



今度はわざと手を前に出し、指先をくいっと曲げて挑発する。



「分からせてやんねぇといけねぇみてぇだなァ!!!坊ちゃん!」


主格っぽい人が京に殴り掛かると、他の奴らも雄叫びを挙げて一斉にかかっていく。



……うるさい。


顔を顰め、銃を持っていない方の手で片耳を塞ぐ。