境界は、静かに揺れていた。
音はない。
だが、水の流れが、ほんのわずかに歪む。
「……始まってる」
セリオが低く言った。
禁域の外縁。
かつて私が攫われた場所。
「共鳴がない状態で、ここまで反応するのは異常だ」
カインが眉をひそめる。
「澪」
ミルルが視線を向ける。
「……無理そうなら、戻れ」
私は、首を振った。
「行きます」
即答だった。
王の間で選んだ。
境界に立つと。
音はない。
だが、水の流れが、ほんのわずかに歪む。
「……始まってる」
セリオが低く言った。
禁域の外縁。
かつて私が攫われた場所。
「共鳴がない状態で、ここまで反応するのは異常だ」
カインが眉をひそめる。
「澪」
ミルルが視線を向ける。
「……無理そうなら、戻れ」
私は、首を振った。
「行きます」
即答だった。
王の間で選んだ。
境界に立つと。
