溶けたチョコレートは甘々で

「でもっ……華那、さっき教室出るとき泣いてただろ!佐々木になにかされたんだろ!?」


「ち、違うよ!佐々木くんは、えっと……」


流石に、優太を見て悲しくなったことも、佐々木くんに告白されたことも言えない……よね。


私が口ごもると、優太は確信を得たような顔になった。


「やっぱり!おい、佐々木!華那に何したんだよ!!」


まさに噛み付きそうな勢いで、佐々木くんのほうを見る優太。


こんなに怒った顔……初めて見た。


「教室では、何もしてない」

「っ教室では!?じゃあ、今はなんかしたってことだよな!?」


佐々木くんっ……!?な、なんでそういう言い方を……!


なんとかして止めないと、と思った瞬間、ぐっと肩が引き寄せられた。


「へ……っ?」

「華那。こいつに、何されたんだ」


ゆ、優太に抱き寄せられてる──────!?

しかも顔、近っ……!


かあああっと頬に熱が集まる。


「……そんな顔をするような事を、されたのか」

「いっ、いやちがくて。あの……」