溶けたチョコレートは甘々で

私だって、優太に対してそう思っているから。

それでも、気持ちを伝えてくれた佐々木くんには……尊敬の気持ちと、勇気をもらえた気がする。


「こちらこそ……ありがとう、秋月ちゃん」


涙をぐいっと腕で拭うと、ニカッと佐々木くんが笑った。

その笑顔に、私も微笑んで返したとき。



「───── 華那!!」



よく知っている声が、大きく私を呼んだ。


「え……優太……?」

「瀬野……」


優太はズンズンと大股でこっちに近づいてくる。

綺麗な顔の眉間には、深いシワが寄っている。


どうして、ここに……?


首を傾げると、突然優太に肩を掴まれた。


「華那、大丈夫だったか!?」

「えっ?」


「こいつに……佐々木に、何かされたんだろっ!?」



い、いきなりどうしたんだろう……!?


優太の目は怒りの炎に燃えている。


でも、何か勘違いしてる……!


「えっと、佐々木くんには何もされてない!大丈夫だよ、優太!」