溶けたチョコレートは甘々で

ドクドクと、心臓の音が大きく聞こえる。


こんなに真剣に告白されて、嬉しくないわけがない。



……でも、断らなきゃ。

叶わないとしても……私は優太が好き。


ほかの人を好きな状態で付き合うのは不誠実だと私は思うし、佐々木くんと付き合うということが、想像できない。


「……ごめんね、佐々木くん。私、佐々木くんとは付き合えない」

「そんなに、そいつの事好き?」


「うん」



さっきは頷くことしかできなかった質問に、今度はしっかりと声を出す。


「たとえかなわない恋でも、私はこの気持ちを大切にしたい。だから……ごめんね、佐々木くん」

「……」


「でも─────気持ちを伝えてくれて、好きなってくれて、ありがとうっ……!」

「……っ」



佐々木くんの顔が歪み、少し涙目になっている。

今まで、佐々木くんとはクラスメイトとして仲良くしてきた。


勢いや流れがあったかもしれないけど、告白するのは、それまでの関係を壊してしまうかもしれないっていう恐怖は、あったんじゃないかな。