溶けたチョコレートは甘々で

「さっき……たくさんの女の子に告白されてたよね。誰かと、付き合ったの?」

「え?……いや、付き合ってないよ」


『付き合ってない』という言葉に、胸の奥に嬉しさが広がった。


そっか、そっか……誰とも、付き合ってない……。

振られた子のことを考えると、良くないかもしれないけど……嬉しいって、思っちゃう。


「なんで、そんなこと聞いたの?」

「え?」


「そのチョコ、華那が俺に初めてくれたチョコと一緒」

「あ……」



手に持っているチョコを見ると、懐かしさが込み上げてきた。


そうだった。確か12年前の5歳のとき、初めて優太にバレンタインのチョコをあげたんだ。



***




『やめて、かえして!!わたしのリボン!』

『ハハハッ!やーい、チビ!取れるもんなら取ってみろよ〜』


あの頃は、同じ幼稚園の男の子に嫌がされを受けていて。

物を隠されたり、髪を引っ張られたり。


あの日も、男の子にリボンを取られて困ってたんだ。


……そしたら。