高校時代。恋愛に対しての線引きがわからなくなって一度、当時の友人に相談したことがある。
『え? そりゃもちろんキスとか、その先ができるかどうかじゃない?』
当たり前のように話す友人に、私は自分が人とは違うのかもしれないと知った。
しょっちゅう揺れる乙女心は、さっさと初恋を済ませてしまったし、それこそ学年が上がるごとに好きな人も変わった。気が多いのだろうと、大人になった今でも思う。
(でも、キス?)
なんだかんだと運動はできる方だったし、勉強も常に頑張っていた。この頃からもう外面はよかったし、美人でもないかわいくもない、加えて太っていた割にはなかなか上手く学生時代を送れたのではないかと思う。
でも、できないと、そう思った。今でこそ少し痩せたものの、高校時代こそ本当に太っていたからだ。
きっと好きな人だからこそ、嫌だと思う気持ちが強かったんだろう。人に愛される自信などなかったし、自分自身のことも好きにはなれなかったから。



