ここは、都会にあるごく普通の高等学校。僕は、両親の離婚がきっかけで田舎町から引っ越してきた、ごくごく普通の男子高校生。
タイミング悪くクラスの中ではそれぞれ仲のいいグループができており、転校してきたばかりの僕は、なかなか馴染めないでいた。
それでも、僕はあまり気にならなかった。
そもそもマイペースだし、団体行動なんか苦手だし、寧ろこの状況の方が好都合。おかげで好きな読書の時間が増えたし、友人と呼べる人が誰もいなくとも、毎日とても有意義な時間を過ごせていた。
「今日は何読んでるの?」
「え?」
それは、何でもない日の、何てことない会話。
でもその瞬間から、僕の平凡な日常は狂い始めていった。



