「選定は今この時を以て終了し、傀儡の碧龍を正式に青き龍として認定するわ。ただし、傀儡ではなく界雷としてね?」
「彼らを守れたことを、彼が一番喜びそうですね」
「あなたはこれからどうするの?」
「そうですね。もう五十年ほど、彼らの父親として生きていくのも面白いかなと」
「あらそう。ほんと、よくやるわね」
「あなたは?」
「私? 私はもういい加減飽きたから、そろそろ天界に帰るわ。お店は……そうね、伊代ちゃんに任せちゃおうかしら。ゆくゆくは二人でブックカフェとか、ギャラリーカフェとかしても面白そうだし」
「まさか、初めからそれが狙いで彼に色の力をお与えになったわけではないですよね」
「あら。何のことかしら」
「……やれやれ。あなたも大概ですね」
朝のささやかなひととき。
二つの神は、そっと微笑み合う。



