何のこっちゃと、謎解きは早々に離脱。ついでに水を替えに一旦部屋を出た。
――その直後だった。
何の予兆もなしに、大きな雷が落ちたのは。
「伊代! 大丈夫か伊代!」
擘くような雷が落ちたと同時にブレーカーが落ち、響いた彼女の叫び声。
まずは彼女の安全を確認しないとと、慌てて壁伝いに自分の部屋へと急ぐ。
「大丈夫か! 怪我は――」
そう言いかけたところで、どうしてか部屋が少しだけ明るいことに気が付く。
何かを抱えた彼女が、携帯電話を片手に、ノートパソコンを開いていたからだ。
「……伊代? おい。大丈夫か」
声をかけながら、彼女の肩にそっと触れる。
特に怪我をしているようには見えなかったが、呆然としていて視線が合わない。



