青い青い空




 理由が乙女心だということだけは直隠したいので、アルファベットを羅列していたノートと、今日快慶から渡された便箋をこたつの上へ広げることにした。謎解きでもしていれば、多少気も紛れるだろう。


「えーっと私宛で、差出人は『H()iR()oyA() aosaki』と『yU()iK()o aosaki』……って、広夜さんとお母さん?」


 これもまた、あの【青い青い空】の作者たちのように、アルファベットで書かれていた。そこから、大文字を抜き出してみる。


 H(エイチ) RA() U() K(ケー)


「……これも一緒に並び替えたら、何か言葉ができるのかな」


 書き出すのに少し手間を感じ、抜き出したアルファベットのカードを作る。


 HI() MI() TSU() NO() HI() KI() DA() SHI()


「おお、なんかそれらしいのができた」

「何してんの」


 それをいろいろ並べ替えて遊んでいると、風呂掃除は終えたが髪が濡れたままの宵が帰ってくる。

 それをじっと見つめていると、「なに?」と改めて聞かれたので平静を装いながら、髪乾かさないと風邪引くよと取り敢えず返しておいた。今更ながら、一つ屋根の下という破壊力に驚いていたなんて、口が裂けても言えるわけがない。