パーティー並みのデリバリーを注文し終えてから、一息つく。届くまで風呂でも入るかと。その後は失恋パーティーだ。
「イックン」
「一緒には入らねえぞ」
「僕は別に、いいんじゃないかなと思うよ」
「よくねえわ。いい年した男が二人、一緒に風呂なんか入ったら狭くてやれねえだろ」
「そうじゃなくて」と、彼は少しだけ大人びた表情で笑った。
「好きって気持ちに、人間も神様も関係ないよ。僕だってピヨちゃんのこと好きだもん」
「……快慶、お前……」
「それよりも僕は、あの暴れん坊だった黒クンが、人を好きになってくれて嬉しかった」
「お前は俺の親か」
「そう思うくらいには、黒クンが消える前から、ずっと僕は心配してたんだからね」
「そうかいそうかい」
頬を膨らす彼に、「でも風呂は一緒に入らねえからな」と言うと、ますますその頬は膨らんだ。昔のように、海や川で水浴びするのとは訳が違うというのに。その辺は、まだまだ甘えたい盛りなのか。



