「見ちゃいましたよ~ファイアさん!」
「まさかお前が人間と逢い引きとはねえ」
「紫電? 天籟まで、どうしてここに……」
久賀野のすぐ側に降り立った、紫電の龍――新堂龍淵と、天籟の龍――由良野天理は、顔を見合わせ「どうしてって。ねえ?」と声を揃える。
「最近ファイアさん、こそこそしてるから何か悩みがあるのかなと思って」
「まさか、人間の娘を囲っていたとはね」
「あいつは全然そんなんじゃありませんって」
でも見逃してくれとは言わない。神の掟を破った違反者として、それ相応の処分は受けるつもりだと頭を下げる。元々彼女を送り届けたら名乗り出るつもりだったのだ。
「相も変わらずの糞真面目ですねえ。見た目チャラいのにー」
「そもそもオレたちは、お前をどうこうするつもりはない。寧ろ感謝してるくらいだし」
「え。どうして……」



