十四番テーブルへと案内された僕は、優雅に温めのブレンドに口を付けていた。
「そろそろ教えてくれてもいいんじゃないの」
目の前に座る龍ノ平快慶にちらりと視線をやり、今度はしっかり目に焼いたホットサンドを一口。
「彼女を見守ることに決めた彼らは、意を決し人の世界へ。紛れ込む中で彼女の心に触れ、それまでの己の考えを改めました。人間も、まだまだ捨てた者ばかりではないのかも知れないと」
「そういうことじゃなくて」
「緋龍に関しては、珍しく規則違反を行っていましたね。まさか彼が、千切った空から迷い込んでしまった少女を助けるとは。いやはや、彼女の影響力は恐ろしい」
「そういうことでもなくて」
ものの数秒でホットサンドを平らげ、今度は食後の焼きプリンへと手を伸ばす。
伸ばして、そのまま龍ノ平快慶の前へと差し出した。
「これで懐柔できると思ったら大間違いだからね」
「おや。もう懐柔されてはくれないんですか」
「僕が知りたいのは真実だ。あなたしか知らないであろう、本当の真実」
「これはこれは、なかなかにプレッシャーですね」



