青い青い空


 そう尋ねると彼は首を傾げた。「するに決まってるじゃん」と、若干の軽蔑をにじませながら。


「最終的に選ぶのはピヨちゃんなんだから、誰かは涙で枕濡らすんじゃないの」

「わ、私、誰かを泣かしちゃうの?」

「ピヨちゃんが何股もできるようには見えないけど。あ、もしかしてするつもりだった?」

「しないしないしない」


 その、赤い糸的なやつだったとは知らなかったもので。


「個人的には、ピヨちゃんが義理のお姉さんになったら毎日楽しいと思う」

「あはは。そう言ってくれてありがとう」

「でもそうだよね。今はおうちの方が大変だから、きっとそれどころじゃないよね」

「たっ、大変?」


 もしかして、学祭であの現場を目撃されたのだろうか。

 零ではない可能性に冷や汗をかいていると、「え。宵クンから聞いてない?」ときょとんとした様子で快慶は言い放った。



「高校卒業したら、家出てくって聞いたんだけど?」