今日はきっと、たくさんの人が窓の外を見つめるのだろう。空と満開の桜のコントラストが、すごく綺麗に見えるから。
そんな眩しい世界に、寝不足の目が染みる。欠伸が出るのを止められない。
「ふああ~」
「おはようさん」
「んんっ?!」
「ふっ。随分噛み殺したな」
翌日。出勤して早々我慢しきれなかった欠伸をばっちり編集長に見られてしまった私は、心の中で自分を滅多打ちにした。
「なんだー? また本でも読んでたのかー?」
「ご想像にお任せします」
ただやっぱり悔しくて、帯を傷付けないように朝まで引き出しと格闘していただけだ。結局全敗したけれど。



