「それはそうと、二人とももう大丈夫なの?」
ひとまず話題を変更しようと、以前黒瀬に相談されたことを持ち出してみる。聞かなくても十分そうだが。
「その節は大変ご迷惑をおかけしました、青崎ちゃん」
「迷惑だなんて思ってないよ。また二人が仲よさそうにしてくれてて私も嬉しい」
「また同期会しないとな」
確かに確かにと頷きながら、二人にことの顛末を教えてもらうことに。
「結論から言うと、見つかった」
「え。神様に会ったの?」
「――ごほっ」
そこまでの話は聞いていなかったのか、久賀野は思い切り噎せ始める。今日は彼に水難の相が出ているらしい。
「というよりは、あのイヤリングの持ち主さんかな」
言われてみれば、彼女はもう、例のイヤリングを付けてはいなかった。
「そっか。無事に返せたんだね」
「青崎ちゃんが背中を押してくれたからだよ」
「違うよ。黒瀬ちゃんが諦めずに頑張ったからだよ」
「……ありがとう、青崎ちゃん」
「青崎ちゃんに相談してよかった」と、彼女は嬉しそうに唐揚げを頬張る。その横顔を、噎せながらも久賀野がやさしい顔で見つめていたのが、嬉しくてついほっこりする。
「それと、もう一つ青崎ちゃんに報告しておきたいことがあって」
「言わずともわかるよ。おめでとう二人とも。本当にお付き合い始めたんだね」



