木枯らし吹くランチタイム。落ちていく葉を眺めながら一人、何度目かのため息を吐いた。
「青崎ちゃんが本を読んでないなんて」
「珍しいこともあるもんだな」
やはり好物らしい唐揚げ定食と共にやってきた黒瀬と、相変わらず許可していないのにずかずかと人の領域に味噌ラーメンCセットを片手にやってくる久賀野。それに何かを言う気力は残っておらず、再び大きなため息を吐く。
「何かあった? 青崎ちゃん」
「何でもないよ」
「水臭いな。悩んでんなら相談しろよ」
「ありがとう。気持ちだけ受け取っておくね」
顔を見合わす二人には申し訳ないが、こればかりは誰かに頼るつもりもない。そもそも自分の頭の中でさえ、全く整理ができていないから。



