『わあ!』
突如上がった声に、眠っていた僕はガンッと膝を机にぶつけながら起き上がった。
時計を見ると、いつの間にか放課後になっている。
起きるのを待っていたのか。箒を抱えて前の席に座る彼女は、ノートに何かを書き込んでいるようだ。
何をしていたのか。そう問えば『あ。ごめん、起こしちゃった?』と、申し訳なさそうな顔。
それより起こせよと言えば、『そんなことよりも見て見て!』と嬉しそうな顔。
ころころと変わる表情に、溢れ出そうになる愛おしさを堪えながら、何を? と身を乗り出す。
見えやすいように広げてくれた彼女のノートを覗き込むと、そこには綺麗なアルファベットがつらつらと並べられていた。



