「テーマは、【青い空】なんだってー。ま、見たままって感じだけどー」
隣に立つ彼女が、そっと教えてくれた。
ここは、生徒会用に割り当てられた教室だということと、この部屋全てを、生徒会長がたった一人で塗ったことを。
「謹慎期間迷惑掛けたからってさ。その間も仕事してたくせに、責任感じてか展示は一人で受け持つって聞かなくてー」
その言葉を、私はあまり上手く聞き取れなかった。【青い青い空】の作者に会いに行ったあの時――壮大な景色を見た時に感じた感動と全く同じものを今、真っ向から感じているから。
座り込んだ私の隣に並んで座った糸は、「聞いてみたことがあるんだよね」と話し始める。
「どうして【青い空】なのか。どうして青一色なのか。そしたら、なんて答えたと思う?」
あいつが【青い空】が好きだから――だってさ。



