一つ一つの教室を丁寧に説明してくれる彼女もまた、この学祭に力を入れていた生徒会の一人。言葉の端々から、自分が作り上げてきたものへの達成感のようなものが伝わってきた。
「それで、せっかくだから生徒会のメンバーも展示発表しようってことになってー」
「それが、この教室の中なんですけどー」と、そこまで言いかけた彼女は、ニヒヒと嬉しそうな顔をしていた。
「……糸ちゃん?」
「説明はあとあと。まずはお姉さんに見てもらわないと」
そう言って、糸は教室の扉を開ける。窓が開いているのか、ふわりとカーテンが揺れた。
まず、視界に入ってきたのは、床の青色。次は、壁と窓一面に塗られた青色。最後に見上げた天井も、晴れた夏の空のような青色。
教室全てが、青色一色で塗られていた。



