青い青い空


 その後無事に化粧が終わって、校内を一通り案内してもらうことに。学祭用に作られたのだろう、クラスTシャツを着た学生が、楽しそうに横を通り過ぎる。それを見ているだけで、十分楽しかった。


「はい、到着~」


 そこは、校内にある廃校舎。老朽により、来年度より新校舎の建設が始まるのだという。その中でも傷みが軽度の教室を使って行われていたのは、各クラスの生徒たちによる展示だった。

 一番近くの空き教室へと入ってみると、壁や床はもちろん、窓ガラスや天上にも、様々な絵が描かれていた。


「お姉さんに来てもらえたら、絶対に見せてあげたいなって思ってたんですよー」

「こんな素敵な場所に案内してくださってありがとうございます」


「それを言うなら、土砂降りの中来てくださってありがとうございますー」と、糸は各クラスで色付けしたのであろう教室の中を案内してくれた。各教室でそれぞれテーマが決まっているらしい。


「さっきの教室のテーマは花畑で、ここは海。次は宇宙だったかなー」

「ふふ。楽しみですね」