青い青い空




 かなり不機嫌な一石が私を回収しに来るまで、その意味不明な言い争いは続いた。けれど由良野のおかげもあり、今後も新堂とはいい先輩後輩としての関係を築けていけそうだと、一人ほっと息をついていた。


「あ。いたいた。伊代クン」

「先生? 帰られたんじゃなかったんですか?」

「君という大切な人を置いて帰るわけないだろう」

「そんなことを言うから変な噂が立つんですよ」


 手を上げながら近付いてくる了安は、「言っただろう。僕はそれでも一向に構わないとね」とウインクを繰り出す。

 ひとまずハイハイとあしらっていると、それにおかしそうに笑いながら手招きした彼は、私にそっと耳打ちをした。


「この後少しだけ抜けられる?」

「すみません。撤収作業が終わり次第、今度はパーティーの準備をしなくてはいけなくて」


 何かご用事がありましたか? と尋ねてみれば、「君の時間は全て僕がもらいたいぐらいだよ」と抱き寄せようとするので、その腕はペチンと払っておいた。