小指だけ繋がったまま、二人して夏の夜道を笑いながら歩いて行く。 「それで? 流石にスープは残したんでしょう?」 「はっ、甘いな。ストロー使ったら一発だし」 「それはちょっと卑怯じゃない?」 「卑怯とか言うな。こっちは腹が減りすぎて死にそうだったんだぞ」 夜空は冬の方が好きだ。空気が澄んでいて、星がよく見えるから。 でも今夜のことは、きっと、ずっと忘れない。素直になれた、記念日だから。