青い青い空


 加えて「腹減ったからなんか作って」と言うので、少しだけ頭を抱えた。


「違うもの食べればよかったのに。宵くん料理できるんだから」

「今日は気が乗らなかった」

「じゃあ、リベンジする? ラーメン」

「それはまだちょっと早え」

「じゃあ手っ取り早く冷凍のうどんとかでもいい?」

「や、啜る系はマジでしばらくいらん」

「じゃあ激辛系とか?」

「おい」


 ごめんごめんと言いながら、繋がったままの小指をぎゅっと握り返す。しばらくは啜る系も染みる系も辛いものも、ついでに熱いものも控えますよと、そっと小さく約束をして。


「ねえ宵くん。一つだけ私の我が侭聞いてくれる?」

「内容によるけど。何?」

「宵くんと広夜さんの予定が合った時でいいの。一日だけ、私にくれないかなって」

「いいよ」

「え? いいの? 内容は?」

「父さん呼ぶ時点で何となく想像付くから」


 やっぱり、そもそもの頭の出来が違いすぎるのか。


「宵くんありがとう。約束ね?」

「んだよ。嘘ついたら針千本って?」

「嘘ついたらラーメンだよ」

「それだけは許してマジで」