「愛と、一言で言っても種類は様々ですよ」
友愛、恩愛、慈愛、信愛、情愛、汎愛、敬愛、恵愛、切愛、真愛。
愛とは、それが伝わって初めて形になるもの。一方的なもので成り立つものでもなければ、決して強要するものではなく、相手の心を尊重しなければ育まれない。
「なんだか、右京さんからそんな言葉が出てくるのがちょっと意外です」
「他人事ですからね」
「どういう意味ですか」
「他人なんか知ったこっちゃないということです」
「すみませんでしたね。そんな知ったこっちゃない人に相談してしまって」
「今のは、僕にではなく青崎さんに言ったんですよ」
――相手がどうあれ他人がどうあれ、肝心なのは自分の思いに他ならない。
「青崎さん自身がどうしたいのか。答えはただ、それだけです」
「私自身が?」
「あなたの大切なものは? あなたが一番大切にしたいものは?」
「私が、大切にしたいもの……」
「あなたの心のまま。素直になればいいと、僕は思いますよ」
「素直な、心……」
この人は今、占いの結果を話しているのだろうか。指に結ばれているという、運命の選択の話を。それとも――――……



