「好きなタイプは?」
「え……?」
「顔の系統。年齢。体型は?」
「えっと……」
「趣味とか特技も、共通の話題としては必要か。ならゲーム好きの方が話は合いそうだな」
「あ、あの。宵くん」
「あと考慮するべきと言えば、職種とか月給か」
「ど、どうしていきなりそんなに聞いてくるの?」
まさか出会い系アプリに登録する気じゃと、思っていた矢先。大きな爆弾が落ちる。
「弟なら、姉の幸せを願うもんだろ」
彼の口から、自分の弟だと認めてくれたことも、自分を姉だと認めてくれたことも、今までは到底考えられなかった。それが、心底嬉しいはずなのに。
「……どうして、そんなこと言うの」
ずっと堰き止めていた言葉が、こぼれて、落ちて、止まらない。
「は? いや、どうしてって」
「そんなに私のこと嫌い?」
「俺なんかがお前の幸せ願うなって?」
「やっぱり邪魔? そんなに出て行って欲しい?」
「誰がそんなこと言ったよ。つか、どうしてそんな捻くれて」
「私はいやだから」
「何が」
「やっと。またこうやって宵くんと、広夜さんと話ができるようになったのに」
「んなもん、結婚したっていくらでもできんだろ」
「いやだ」
「子供か」
「いやなの!」
「なんで」
「だって。わたしは――」



